わたしのいちばんすきなひと。
「莉子、どうしたの?最近元気ないでしょう?片岡と上手くいってないの?」
明菜は心配そうにわたしを見つめる。
わたしは頼んだミルクティを一口飲む。
甘い優しい味が口いっぱいに広がって体に染み渡る。
「最近ね、連絡が来ないの…
電話もすれ違い、一か月も会えてない。
別に喧嘩したわけじゃないの。嫌われちゃったのかな…わたし。」
嫌われた…その言葉を言うとき胸がきゅーっと痛くなって
目頭が熱くなった。
「そっか…」
明菜はそれだけ言うとコーヒーを一口飲んだ。