わたしのいちばんすきなひと。



それは蒼くんだった。


鞄を持っている…ということは蒼くんも仕事が終わったのだろう。


「今日なんか様子変だと思ったんだよ、大丈夫か?」


「ちょっと頭が…」


蒼くんの手がわたしのおでこを触る。



「熱っぽいな…俺送るよ!」


「いや、いいよ…1人で帰れる…」

歩き出したときまたフラフラして倒れかけた。


「無理すんな!送ってやるから…」



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