わたしのいちばんすきなひと。



「ん…」

朝、目が覚めたら身体が楽になっていた。


薬が効いたんだろう。

頭も痛くない。



ゆっくり起き上がるとわたしのベッドに顔を伏せて寝ている蒼くんがいた。


もしかして帰らなくてずっとここにいてくれてたの…?



「ん〜…」

蒼くんが目を覚ました。

ネクタイを緩めてジャケットを脱いでラフにしている蒼くんはなんだか色っぽくてドキドキしてしまった。


このドキドキは一体なんだろう…



「あ、やべー…寝てた俺…
ごめん…あ、莉子大丈夫!?熱は?」


蒼くんがわたしのおでこを触る。



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