わたしのいちばんすきなひと。
「ない…みたいだな。よかった。」
「うん、もう頭も痛くないし、気分も悪くない。ありがとうね、蒼くん…ずっといてくれたんだよね?」
「気にすんな。」
どうして蒼くんはこんなに優しくしてくれるのだろう。
いい人すぎて…優しすぎる…
蒼くんがわたしの頭を優しく撫でた。
「好きな女が…こんなことなってたら助けたくなるの…当たり前だから。」
え…?今なんて…?
聞き間違い?…じゃないよね…?
「今…なんて…?」
「好きなんだよ…莉子のこと。
気づいてなかったの?」
わたしのことが好き…?