わたしのいちばんすきなひと。



「うそ…」


気づくわけない。
なんでも相談できる仲のいい同期だと思っていた。お兄ちゃんみたいな存在。
蒼くんも一緒だと思っていた。



ドキドキ…

あぁまただ。蒼くんに見つめられたらドキドキしてしまう。



「俺さ、まだ…莉子の初恋の人忘れられてないのわかってる。
今は1番じゃなくてもいい。これからゆっくり莉子の1番好きな人になりたい。莉子が自然に笑顔になれるように俺頑張るから…付き合ってくれる…?」



予想してなかった展開。

わたしは…今でも翔くんを忘れたわけじゃない。


でも今目の前にわたしを好きでいてくれてる人がいる。


わたしを幸せにしてくれる人がいる。



もし…今蒼くんがいなくなったら…


と考えてみた。




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