わたしのいちばんすきなひと。
離れていった真実
そして今現在————
翔くんと再会して二週間があったある日。
「…こ……い!……莉子先輩!」
「え!あ!ごめん!どうしたの?」
隣のデスクの後輩、茉里奈ちゃんがわたしの肩をとんとんと叩いてきた。
「莉子先輩どうしたんですか?最近ぼーっとしてますよ?なんかあったんですか??」
「あ、ううん、なんでもないの。ごめんね!」
気を取り直して仕事を再開。
翔くんと再会して翔くんのことを考えてしまう。
どうしてあの時別れたの?
どうして飲み会の帰り道送ってくれたの?優しくしてくれたの?
疑問ばかりが浮かんでくる。