わたしのいちばんすきなひと。
明菜は何も言わずにわたしの話を聞いてくれた。
怒りもせずわたしのことも軽蔑せず…
「莉子…あのさ…っ…」
食べ終わる頃、明菜が何かを話そうとした。
「どうしたの?」
「ううん…なんでもない…」
明菜は少し様子が変だ。
どうしたんだろう、明菜らしくない。
無理に聞こうとはしなかった。
言いたくなったら話してくれるだろう。
2人で駅まで歩く。
駅に着いたらそこでさよならだ。
歩いていたら突然明菜が歩みを止めた。
「莉子やっぱりわたし莉子に言わなきゃいけないことある…」