わたしのいちばんすきなひと。
『莉子よかったね!!
返事どうするの?一緒に暮らすの?』
その日の夜、明菜に電話した。
『うん。そうしようかなと思ってる。
蒼くん、わたしのこと本気で考えてくれてたのすごく嬉しい。』
『本当によかった、莉子がこうしてまた笑ってくれて!大切な人見つかって!』
明菜は翔くんの話題に触れなかった。
心から喜んでくれた。
一緒に暮らさないかって言われて
蒼くんを大切にしよう、蒼くんと幸せになろうって決心した。
これでいいんだ。
これで本当に翔くんのこと思い出にできる。
電話しながらわたしは散歩に行く準備をする。
最近太ったから家の周りを歩こうと思っている。
電話をしながらジャージに着替える。