わたしのいちばんすきなひと。
明菜との電話が終わり家を出る。
なんか雨降りそう…
外は曇っていた。
でも明日は晴れだった気がするから雨は降らないよね?
音楽を聴きながら歩き出す。
いつ返事しよう、蒼くんに。
待ってるよね、きっと。
喜んでくれるかな。
ぎゅって抱きしめて莉子好きだって言ってくれるんだろうな。
そんな姿を想像したらわたしまで嬉しくなってきた。
家を出てしばらく歩いたところで折り返すことにした。
やっぱり雨降りそう…急いで帰ろっと。
少し早歩きで帰ろうとした時だった。
「……こ?……莉子?」