わたしのいちばんすきなひと。
あの日はどうかしていたんだ。
きっとそうだ、忘れよう。
わたしは蒼くんと一緒にいる。
蒼くんとこれからも一緒にいる、それがわたしの幸せだと
そう考えるようにして
気づいたら蒼くんが出張に行って4日目。
あと3日で帰ってくる。
その日の朝、わたしはいつも通り家を出てバスに乗る。
バスから降りて何気なくケータイを見た時だった。
ラインが来ていて
その相手は翔くんだった。
『莉子、ごめんラインして。
どうしても莉子に伝えなきゃいけないことがある。彼氏がいることわかってる。
それでも言いたいことあるんだ。今日の19時半、あの公園覚えてるか?小学生の頃一緒に遊んだ公園。そこで待ってる。来たくなかったら来なくていい。でも俺、待ってるから。』