わたしのいちばんすきなひと。
公園に着いた時には20時を過ぎていた。
「翔くんっ!!!」
翔くんはブランコに座っていた。
わたしの姿を見て驚いていた。
「莉子…」
切なそうな顔でわたしを見た。
「ごめんね、遅れて…ごめんね。」
約束の時間は過ぎていたけど翔くんは待っていてくれた。
わたしは翔くんの隣のブランコに座った。
懐かしい景色。
ここで一緒に遊んだ思い出の場所。
「彼氏は大丈夫か?」
「うん…」
蒼くんが出張でよかった…と思うべきなのだろうか。
「来てくれてありがとうな。」
「ううん…」