わたしのいちばんすきなひと。
「莉子と別れてからずっと好きなやつなんかできなくて、莉子のこと忘れた日なんてなかった。でも俺から別れを切り出したのに連絡なんかできなくて。
そんなとき大下に再会して莉子のこと話したら飲み会の計画立ててくれた。」
「うん…」
「あの日会えたの嬉しかった。
ちゃんと話して莉子に気持ちを伝えようとした。でも莉子には彼氏が出来ていて…
あぁ莉子は幸せ掴んだんだと思って言えなかった。お前の幸せ壊したくなかった。」
あのとき、飲み会の帰り道送ってくれたとき話そうと思ってくれてたんだね。
でもわたしの幸せを願って…
「でもこの前仕事帰り会って雨宿りさせてもらって、彼氏いるのわかってるのに、抱きしめてしまって…本当にごめん。」
翔くんはブランコから立ち上がってわたしの前に腰を下ろした。
「わかってる。莉子が今幸せなの。
莉子の幸せ願って会わないようにしようって決めたけど無理だった。
自分の気持ち伝えなきゃ、俺この先ずっと後悔すると思った。」