わたしのいちばんすきなひと。
「ありがとな、莉子。
莉子のおかげで本当に幸せだったよ、俺も。」
「ううん…」
「なんかあったらいつでも相談しろよ?
もう泣くな、可愛い顔が台無しだろ?」
蒼くんは優しく涙を拭き取ってくれた。
蒼くんごめんね。
傷つけてごめんね。
突然別れを告げられて
訳わかんないよね。
逆の立場だったら受け入れられない。
それでも受け入れてくれてありがとう。
いつもどんなわたしを受けて入れてくれる優しい蒼くん。
本当に好きでした。
「じゃあ…俺帰るな。
また明日、仕事で会おうな。」
蒼くんは立ち上がって玄関へ向かう。