わたしのいちばんすきなひと。


「莉子、恋したことある??」

ニコニコしながら明菜はわたしを見てきた。


「ないの、一回も。」

「それって恋だよ。
好きだからドキドキしてうまく話せない、目合わせたいけど緊張して合わせられない。
しかもね、莉子、無意識しれないけど片岡のことよく見てるんだよ、授業中とか!」


わたしが片岡くんを?
見てるつもりなかった。
もし片岡くんに気づかれてたらどうしよう!恥ずかしい。


「好きだから目で追っちゃうんじゃない?
莉子、片岡が他の女子と話してたらモヤモヤしない?」


あれ見てと言って明菜は校庭を指差す。



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