わたしのいちばんすきなひと。



「大原!!」

明菜に打ち明けた帰り道。
明菜と別れ1人で帰っていた時、後ろから片岡くんの声が聞こえた。



「あっ、片岡くん…」

ダメだぁ…ドキドキするよ…
うまく話せるかな…

…これが恋なんだ。


一緒に帰ろうぜと言って彼はわたしの隣に並んだ。
久しぶりだった。一緒に帰るのは。


好きだと気づく前、変に意識していた時
わたしは片岡くんと帰り道ばったり会わないように片岡くんの後に帰ったり走って帰ったりしていた。


今は緊張するけれど
隣に並んで帰れることが、2人になれることが嬉しくて仕方ない。


「なんか久しぶりだな!帰り一緒になるの!」

「そうだよね!」


< 60 / 431 >

この作品をシェア

pagetop