わたしのいちばんすきなひと。




「避けられてるのかと思った。」

その言葉にわたしはびっくりした。
避けているわけではなく、変に意識してたから。
でもそれが彼にとっては避けられていると思ったのだ。


「ち!違うよ!避けるわけないじゃん!!」

「ならよかった!
大原とは仲良くしたいしな!」


大原とは仲良くしたい。
その言葉にわたしの顔はぽっと赤くなる。


ほっぺた赤くなってるの気づかれませんように。


「じゃあまた明日な!」

気づいたら片岡くんのマンションに着いていた。
初めの頃よりなんだか帰り道が早く感じた。


好きな人と一緒にいる時間ってこんなにあっという間にすぎるものなんだ。


< 61 / 431 >

この作品をシェア

pagetop