アダムとイブ ~聖なる血~



と、そこで外からクラクションが二発聞こえる。


急いで窓を開けて外に顔を出すと、
ピンクのオープンカーにのったマイクとその他数人の男たちがのって、こちらに手を降っている。


なんて、チャラいの。
あそこに乗るのに抵抗がうまれる。
自分までチャラくみられたくない。

だからあえて手を振り返さずに
窓を閉めて外に出た。




わたしの家は、森に囲まれている。
そのせいか、クラクションはとても響き、やまびこしていた。


「よぅ。かわいいね」

運転席に座り、グラサンを胸のところにかけてあるマイクの隣に座る男の子がわたしの姿をみるなりナンパしてきた。

「マイク?なんの真似?
クラクションをならすのはダメだって言ったじゃない!」


かまわず強気でいく。

「俺じゃねぇよ…こいつがしたんだ」

マイクが指差す方にとなりの男の子。



えっ…………………?



驚いた。















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