アダムとイブ ~聖なる血~



「じゃあ、お互い三回まで。
僕は二回してしまったからあと一回で、君は、あと三回までオーケーだ。…………さて、質問に戻ってもいいかい?」


三回に照らし合わせると、わたしの執権猶予はあとスリーポインツ。

なかなかいいほうかもしれない。


「えぇ。ありがとう」

「うヴんっ」

と、メンディは咳払いして、また頭をかいた。


このパスは、わたしがさっきの質問に答えろ、ということだ。


「わたしは、ミハエラ・アルデンテというの。ミハエラとよんでね。」

「…そうだな、ミハエラ」

二人して笑った。

これの意味は、きっとミハエラの部分は知っていたけど。という意味だろう。


「あなたは?」

そして、また二人で笑う。

メンディと知っているけれどわたしもお返しをしたからだ。

「……メンディ・トゥルコニスだ。」






< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop