アダムとイブ ~聖なる血~
「じゃあ、お互い三回まで。
僕は二回してしまったからあと一回で、君は、あと三回までオーケーだ。…………さて、質問に戻ってもいいかい?」
三回に照らし合わせると、わたしの執権猶予はあとスリーポインツ。
なかなかいいほうかもしれない。
「えぇ。ありがとう」
「うヴんっ」
と、メンディは咳払いして、また頭をかいた。
このパスは、わたしがさっきの質問に答えろ、ということだ。
「わたしは、ミハエラ・アルデンテというの。ミハエラとよんでね。」
「…そうだな、ミハエラ」
二人して笑った。
これの意味は、きっとミハエラの部分は知っていたけど。という意味だろう。
「あなたは?」
そして、また二人で笑う。
メンディと知っているけれどわたしもお返しをしたからだ。
「……メンディ・トゥルコニスだ。」