私魔法使いらしいので異世界救ってきます
突然の暴露
「愛凛、前も言った通り、あなた魔法使いだからちょっくら異世界行って救ってきてちょうだい」



「……は?」



私、西澤 愛凛(にしざわ あいり)は魔法使いらしいです。


……いや急にそんなこと言われてさ、はいそうですか。じゃあ異世界行ってきまーす!なんてなる訳なくない!?


しかも、前も言った通りって言われたけど、私記憶にないよ!?


まずそんなふざけたこと言われたら覚えてるに決まってるじゃん?


という訳で聞いてみました。


突然爆弾発言を投下してきた母に。


その答えがこちら!



「んー……確か3歳くらいかしら?」



「覚えてる訳ないじゃん!!」



3歳ってことはアンパンの正義のヒーローになりたい!!とか思ってる頃でしょ!?


そんな時に言われたら信じるしかないよね!!


だってまだ現実より夢を見ている時期だもん。


お花屋さんとかケーキ屋さんになりたいって現実見始める前の時期だもん。


第一私小学生の記憶ですら曖昧なのに3歳に言われたことなんて覚えてるわけがない。


不満はたくさんあったけれど、長年の経験から今のお母さんに何を言っても通じないのは分かっているので睨むだけで止めた。


それに対し、母はニコニコと笑顔を保ったままだった。



「まぁ不安なのは分かるわ」



いや、不安も何も信じてませんけど。


そんなことを思っている私をスルーしてまた爆弾発言を投下した。



「でも大丈夫!ちゃんと仲間はいるわよ!」



「それは心強い!ってなる訳ないじゃん!!」



ついに我慢の限界が来てつっこんでしまった。


仲間の前に説明が欲しいな!!

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