私魔法使いらしいので異世界救ってきます
いくら建物がボロいとは言え、さすが本部。人がたくさんいる。


受付は用事に合わせてカウンターが分かれているのだが、新規登録のところはスッカスカだ。


これは好都合。


待つことなく登録が出来るね。



「すいませーん」



「はい、如何がなさいましたか?」



「ギルドに登録したいんですけど」



「かしこまりました。ではこちらの紙に必要事項をご記入ください」



こっちの世界の言葉なんて知らない!なんて思ってたら紙に書いてあった言葉は日本語だった。


安心して名前、年齢を書きお姉さんに渡す。



「ありがとうございます。ではランクを決めたいのですが、どのような制度かご存知でしょうか?」



「いえ、分かりません」



笑顔でランク決めの制度について説明してくれた。


ランクは実技で決められるようで、実際に戦うらしい。


その時の魔法を出す早さ、質で決められる。


ランクは1番下がFで、1番上がS。


現在日本軍にSランクは3人しかいないらしく、その3人はしょっちゅうあちこちで依頼を受けているのであまり会えないそうだ。


要はSランクはかなりご多忙のようだ。


ランクはいつでも試験をやっているので、それを受ければ上げることができる。


ただ、上げることができるという事は、下がる事もある、という事だ。


ランクを上げに試験を受けに来たのに、逆に下がっちゃった、なんて悲しすぎるね。


でも試験はいつでもやっているようなので、下がってもすぐに上げられるかもしれないのだ。


よく出来た仕組みだね。


みんなランクを上げようと努力し、結果人間軍の能力の底上げになる。


定番だけど効果は抜群だ。



「試験は明日の朝10時に行われます。時間になったら私に声をかけてくださいね」



「分かりました。ありがとうございます」



今日はとりあえず仮のギルドカードを貰ってギルドを出た。

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