私魔法使いらしいので異世界救ってきます
「じゃあとりあえずその子の所に行きましょうか。しっかり握っててね」
「え」
私の話を一切聞かず、急に手を握られたと思ったら足が地面から浮いたような感覚があった。
咄嗟に目を瞑ったが、少ししてからお母さんに声をかけられ目を開けたら知らない人の家の玄関にいた。
「ここどこ…?」
「愛凛の仲間がいるお宅よ」
「え、いやだってこれ不法侵入……」
「さ、こっちよー」
相変わらず自由な母が向かったのはリビングだと思わしき所。
そこには私のお父さんとお母さんと同じくらいの歳であろうイケメンな男の人と、美人な女の人と、私と同じくらいの歳であろうイケメンな男の子がいた。
こんな美形家族この世に存在するんだ……
私がボケーッと突っ立っていたら美人な女の人が椅子に座るよう促してくれたのでお言葉に甘えて座る。
そして少しの沈黙の後、口を開いたのは私のお母さんだった。
「久しぶりね、美和、雄二」
「本当久しぶりね!」
「3日ぶりくらいか?」
どうやら私のお仲間君のお母様とお父様の名前は美和、雄二と言うらしい。
それと2人とも天然なのかアホなのか、3日ぶりなのに、長年会ってなかったような言い方だ。
唯一まともであろうお父さんは呆れている。
「子供達を放っておいて何茶番をやってるんだ……」
「おいおい、これは茶番じゃないぞ!立派なコミュニケーションだ!」
「良いから早く説明して」
どうやら相手のご家族の中で1番しっかりしているのは息子さんのようだ。
一家に1人はしっかりした人がいるんだね。
そんなことを呑気に考えていたら、急に大人達が全員真面目な顔になった。
あの笑顔を崩さない母ですらも。
「最初に愛凛と紫苑君には謝らないといけないことがあるの」
「な、何?」
真面目な母からの謝罪となるとどうしても緊張してしまう。
私も覚悟を決めて話を聞く体制をとった。
「あのね、私とお父さんは駆け落ちしたって話したでしょ?実はお母さん、こっちの世界で言う異世界から逃げて来たの。でも最初の頃はこっちのことは何も分からなかったし、不安で仕方なかった時にお父さんに拾われて不思議な事に今は夫婦になった。だから駆け落ちっていうのは嘘だし、私のせいであなた達には辛い思いをさせる。本当にごめんなさい」
頭が追いつかない。
今まで普通の家庭だと思ってた。
教師のイケメンなお父さん、専業主婦の美人なお母さん、その2人の子供の私。
でも実はお母さんは魔法使いで異世界の人間だった。
「え」
私の話を一切聞かず、急に手を握られたと思ったら足が地面から浮いたような感覚があった。
咄嗟に目を瞑ったが、少ししてからお母さんに声をかけられ目を開けたら知らない人の家の玄関にいた。
「ここどこ…?」
「愛凛の仲間がいるお宅よ」
「え、いやだってこれ不法侵入……」
「さ、こっちよー」
相変わらず自由な母が向かったのはリビングだと思わしき所。
そこには私のお父さんとお母さんと同じくらいの歳であろうイケメンな男の人と、美人な女の人と、私と同じくらいの歳であろうイケメンな男の子がいた。
こんな美形家族この世に存在するんだ……
私がボケーッと突っ立っていたら美人な女の人が椅子に座るよう促してくれたのでお言葉に甘えて座る。
そして少しの沈黙の後、口を開いたのは私のお母さんだった。
「久しぶりね、美和、雄二」
「本当久しぶりね!」
「3日ぶりくらいか?」
どうやら私のお仲間君のお母様とお父様の名前は美和、雄二と言うらしい。
それと2人とも天然なのかアホなのか、3日ぶりなのに、長年会ってなかったような言い方だ。
唯一まともであろうお父さんは呆れている。
「子供達を放っておいて何茶番をやってるんだ……」
「おいおい、これは茶番じゃないぞ!立派なコミュニケーションだ!」
「良いから早く説明して」
どうやら相手のご家族の中で1番しっかりしているのは息子さんのようだ。
一家に1人はしっかりした人がいるんだね。
そんなことを呑気に考えていたら、急に大人達が全員真面目な顔になった。
あの笑顔を崩さない母ですらも。
「最初に愛凛と紫苑君には謝らないといけないことがあるの」
「な、何?」
真面目な母からの謝罪となるとどうしても緊張してしまう。
私も覚悟を決めて話を聞く体制をとった。
「あのね、私とお父さんは駆け落ちしたって話したでしょ?実はお母さん、こっちの世界で言う異世界から逃げて来たの。でも最初の頃はこっちのことは何も分からなかったし、不安で仕方なかった時にお父さんに拾われて不思議な事に今は夫婦になった。だから駆け落ちっていうのは嘘だし、私のせいであなた達には辛い思いをさせる。本当にごめんなさい」
頭が追いつかない。
今まで普通の家庭だと思ってた。
教師のイケメンなお父さん、専業主婦の美人なお母さん、その2人の子供の私。
でも実はお母さんは魔法使いで異世界の人間だった。