私魔法使いらしいので異世界救ってきます
「実戦あるのみ!!」



との事なので、お母さん達の訓練でよく来ていた森に来ています。


移動方法は転移です。


あれ一瞬で着くので便利です。


お母さん達もよく使ってました。


お母さん達程ではないけど私達もこの世界なら何処にでも行ける程使いこなせるようになった。


さすがに元の世界に行けるようになるまではまだまだかかるけど。



「あ゙ーやりたくない」



「うっせぇ。行くぞ」



上級どころか神級とも言われる、かなりの強さを持つ魔物がいるこの森は数分歩いただけで中級の魔物に遭遇する。


訓練の内容はただそいつらを1人でひたすら倒していくだけだ。魔法だけで。



「はっ!」



私のお相手はでっかい熊みたいなやつ。


水球をよく飛ばしてくるし、力もあるし、中級でも手強い方だ。


こいつの対抗手段は火か、物理攻撃。


今回は火で戦ってます。


火龍を予め作っておき、熊の後ろで待機させる。


私があらゆる手を使い、完全に私に集中させ、背後が隙だらけの状態にして、良さそうなタイミングで火龍がドーンと体当たり。


さらに続けて火龍が火炎放射的なものをドーン。


そして倒れた隙に私が特大の火球を頭にドーン。


熊ちゃんお亡くなりー。



「お前の戦い方えげつないな」



「え、そう?」



でも確かに紫苑と比べたらそうかもしれない。


紫苑は魔法で武器を作り出す。


例えば水の剣とか風の矢とか。


それで基本的にスパッといくのでなかなか綺麗な殺し方である。


……綺麗な殺し方なんて思う辺り成長したね、自分。


最初の頃は殺すところを見ただけで吐き気がしてたのに、今なら殺すことになんの戸惑いもないわ。


死体は素材が売れるそうなのでアイテムボックスという便利な収納に収める。


解体は出来ないので誰かにやってもらおう。


そんな調子でザクザクと殺していく。


とても調子が良かったが、それが続くはずもなく。

< 22 / 58 >

この作品をシェア

pagetop