私魔法使いらしいので異世界救ってきます
この後も各自小級や中級の魔物を1人で倒しつつ、どっちかが上級の魔物に遭遇したら協力して倒す、を繰り返した。


日が暮れる頃には体力、魔力共に0に近い。


何とか宿まで転移し、中に入ると女将さんに心配された。


すぐに夕食を出してくれたので、感謝しながら堪能し、お風呂に入り、爆睡。


そんな事を1ヶ月繰り返した。


宿代は時々小級や中級の魔物の討伐依頼を受けて稼いだ。


大体の討伐依頼が出されている魔物の素材は持っているので、朝依頼を受けて、特訓して、帰り際素材を出せばOK。


1ヶ月も同じ宿に入ればどんどん顔見知りも増えていくので、情報も簡単に手に入る。


更に宿代を安くしてくれるというサービスまで受けられて、大変満足のいく1ヶ月だった。


それに私達はもう神級の魔物を1人で倒せるようになった。


初めての時なんて、見ただけで気圧されていたのに、今ならザックリ首を取ってこられる。


希少だからあまり遭遇することはないんだけどね。


お母さん達の言う通り本当に才能があった私達は今やこの世界で1番強いんじゃないか、というくらいだ。


本の情報だが、魔族軍最強の魔王ですら神級の魔物は倒せないらしいから。


ということは、私が魔族軍のトップに立つのも容易いはず。


後は国王だね。



「と言っても俺トップに立っても政治できない気がする」



「私も出来ない気がする」



新たな問題発生。


トップに立っても政治が行えません。


これは大問題だよ。



「お互い仲良くなっても政治自体を変えないと意味無いじゃん」



「失念していた……」



と言うことで勉強開始。


一応私達は勉強が出来る。


しかも才能型じゃなくて努力型なので1日中勉強しろと言われても出来るわけだ。


今度の1ヶ月はひたすら勉強をした。


途中ノイローゼになるかと思ったくらいだけど気分転換に魔物の討伐をしたら、ストレスが軽減されたので、度々魔物討伐の依頼も受けた。


知識と共にお金もどんどん増えていき、ここ2ヶ月間であっという間に大金持ちだ。

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