私魔法使いらしいので異世界救ってきます
私は紫苑に続いて足音をたてずに走る。


私達が入った方は使用人しか通らないようで、とてもお城だとは思えない。


うっかり迷い込まれたら大変だね。


しかもまさかの無人。


本当に侵入者対策が出来てない。


おかげで堂々と廊下を歩ける。


さすがに感知魔法は使いっぱなしだけど。



「まだー?」



「少し緊張感持ったら?ちなみにまだまだあるから」



「こんなことなら堂々と入るべきだった」



「お前が言うな」



私達が来た方はエレベーターがない。


使用人ごときにエレベーターなんて使わせっかよ!!的な考えらしい。


おかげで私達は腹立つほど遠い、国王のいる部屋まで階段で行かなければいけない。



「スリルを求めてこの方法を提案したけど、つまんないし転移しよ?」



「お前なぁ……」



「さっ!直接国王の元へレッツゴー!」



何の緊張感もなく、直接国王のいる王室へ転移した。



「なっ!?なんだお前達は!?何処から来た!?」



王室には国王と皇后、そしてその2人の息子2人と娘1人がいて、一家勢揃い。


色々な手間が省けたね!

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