私魔法使いらしいので異世界救ってきます
今度は大量の水の矢を作り、2人に飛ばす。
避けることに集中させ、その間に2人の背後に炎の剣を作る。
作り終わった頃に水の矢が無くなったので、そのまま休ませる暇なく剣を刺そうとした時。
「ぐっ」
「紫苑!?」
初めて紫苑の痛そうな声を聞いて慌ててそっちを見ると、驚いた顔をしている美人な魔族2人と、ニヤニヤした魔王、そしてお腹が真っ赤に染まり倒れている紫苑がいた。
「なんで!!」
慌てて治癒の魔法をかけたが、あまり必要ないと思って練習していなかったせいでせいぜい止血程度しか出来なかった。
急いで羽織っていた上着を脱ぎ、傷がこれ以上開かないようギュッと縛る。
「紫苑!!紫苑!!」
「あ、いり……」
「待ってて!!今助けるから!!」
「ま、お……たお、して……」
「倒すから!!」
「ん……あい……り……」
「何!?どうしたの!?」
「す、き……」
「え……」
その言葉を最後に紫苑は目を閉じた。
本当馬鹿だよ……
最後の最後に告白?
しかもこんな場面で?
ほら、魔王なんて可笑しくて笑っちゃってるじゃない。
でもね、私は可笑しいと思わないよ。
だって嬉しかったもん。
私も無意識の内に好きになっちゃってたのかなぁ……
絶対、魔王を倒して、助けるからね。
避けることに集中させ、その間に2人の背後に炎の剣を作る。
作り終わった頃に水の矢が無くなったので、そのまま休ませる暇なく剣を刺そうとした時。
「ぐっ」
「紫苑!?」
初めて紫苑の痛そうな声を聞いて慌ててそっちを見ると、驚いた顔をしている美人な魔族2人と、ニヤニヤした魔王、そしてお腹が真っ赤に染まり倒れている紫苑がいた。
「なんで!!」
慌てて治癒の魔法をかけたが、あまり必要ないと思って練習していなかったせいでせいぜい止血程度しか出来なかった。
急いで羽織っていた上着を脱ぎ、傷がこれ以上開かないようギュッと縛る。
「紫苑!!紫苑!!」
「あ、いり……」
「待ってて!!今助けるから!!」
「ま、お……たお、して……」
「倒すから!!」
「ん……あい……り……」
「何!?どうしたの!?」
「す、き……」
「え……」
その言葉を最後に紫苑は目を閉じた。
本当馬鹿だよ……
最後の最後に告白?
しかもこんな場面で?
ほら、魔王なんて可笑しくて笑っちゃってるじゃない。
でもね、私は可笑しいと思わないよ。
だって嬉しかったもん。
私も無意識の内に好きになっちゃってたのかなぁ……
絶対、魔王を倒して、助けるからね。