私魔法使いらしいので異世界救ってきます
「これをやったのは魔王?」



「そうじゃ。予想以上にお主らが強くてのう」



「約束は?」



「あんな口約束信じるでない」



ルールには忠実だけど、口約束は平気で破ると。



「お仕置きが必要かな?」



「ほっほっほっ!小娘が何、を……」



高笑いしていた魔王の首と胴体が離れた。



「弱い上に約束を破る最低な女なんていらない。……ねぇ」



「は、はい」



四天王に話しかけられたら、怖がられちゃった。


でもごめんね。そんな事気にしてる暇ないの。



「5分で戻ってくるからそれまでに死体片付けておいて。それと放送を流すから用意しといて」



「か、かしこまりました」



魔族は1人1人、魔王の放送を聞くためだけに、マイクのような物を常に持っているらしい。


それを利用して挨拶しようと思う。


ちゃんと魔族の事勉強しておいて良かった。


指示を出し終えた私は気絶している紫苑と一緒に王都のお城へ転移した。

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