私魔法使いらしいので異世界救ってきます
「あなた達がどれだけ苦労したのか、話を聞いただけだから全部は分からない。だけどすごい辛かったんだろうなって言うのはわかる」



「じゃあ死んでよ」



笑顔でそんなことを言うくらい苦しんだんだろうね。


でもね。



「何の罪も無い人を殺したあんた達に魔王の座は渡さないよ」



「はは、あんたみたいな糞ガキに何ができんの?」



「そんな糞ガキを殺せないやつに何ができんの?」



少なくともこの3人よりちゃんとした政治が出来ると思う。


狂った人殺しなんかよりもね。



「本当にお前はムカつく!!さっさと死ね!!」



偉そうなやつが武器を構えて近付いてくる。


Sランクだとは思えない程隙だらけだ。


私はサッと避けて頭から水球を落とした。



「なっ……」



「頭冷えた?」



「何すんだよ!!」



急に逆ギレし始めた。


キレたいのはこっちだよ。



「いい加減現実みたら?あんた達みたいな雑魚、奇跡が起きて私を倒せたとしても、すぐに殺されるよ」



「一応結構強い人達を殺してきたんだけどなぁ」



やっぱり現実が見れてない。



「努力家で力が全てだと思っている魔族に、武器に頼りっぱなしの人間が勝てると思ってんの?あんた達が殺してきたのは主に人間。ここにいる四天王にすらあなた達は勝てないよ」



「そんなわけない!!」



「あるんだよ。……もうめんどくさいし、いっか。ちょっと眠っててね」



手荒だけど頭を殴って気絶させ、床に寝転がせておく。

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