イケメン双子と、もれなく『腐』の付く残念女子と。
……とまあ、このような内容である。まったく以って、二頁もの無駄な時間を費やしてしまったことを、ここにお詫び申し上げる。
現在十四巻の概要だが、紆余曲折あって離れ離れになってしまった陸と海が、運命的な再会を果たし、うら若きふたりは思いの丈を、蒼穹の翠帳(すいちょう)で確かめ合う――という内容だ。
「じゃあ凜、漸の脚を持ち上げて開いてね」
「はーい♪」
「ああ゛ッ!?」
「漸どうしたの?」
「いいい、いや……ちょっとまて! 碧羽……一応確かめておきたいんだけど、その……男役……いや、攻っつうの? 俺が攻役じゃねえの!?」
「ううん、漸は陸だから受役だよ? ネコちゃん。にゃ~ん♪」
「俺が掘られ役かよッ!!」
「ふふ……にゃ~ん。漸、おとなしく僕に犯やれな?」
「『犯』とか言うな! つか笑うんじゃね―――ッ!!」
残念なことに、淑やかなるうら若き麗人は、紛うかた無きバリタチであった。