離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「…わかった」

「じゃあな」


龍成がドアに手をかけた。


行っちゃう!!


「あっ、ね、ねぇ!」

「ん?」

「えと、……龍成、す、好きだよ」

「……───」


…うわー!!

なんてことを口にしてんのわたし!

恥ずかしすぎるわ!龍成も固まってるよ!


ど、どうしたら…


「あ、あの、」

「…珍しい。いつもそうなら可愛いんだけどな」

「え、りゅ…」

「次はちゃんと結婚式の打ち合わせするからな。迎えにきてやるから逃げるなよ。じゃ、早く寝ろよ。おやすみ」

「──っ」
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