離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「理性がなくなるからってキス一つもできなかったんだもんね。万年発情期か」

「お前だってずっと俺からキスされるのを待ってたんだろうが。それこそ万年発情期だろ」

「はあ?!ムカつくっ!もういい!あんたとは二度とキスしない!」

「ツッコミどころがありすぎて何から言えばいいか迷うが、とりあえずそれなら誓いのキスはしないってことだな」

「しない!龍成が心から謝罪したら考えてあげてもいいけど」

「いらねー」

「じゃあ結婚式は失敗前提だね」

「だな」


…これから結婚式だって言うのに、どうしてこうなるの…。


わたしの馬鹿……。


テンションがた落ちになったまま、式場に到着。控え室に入り早速準備に取りかかる。

メイクさんが手際よくわたしを綺麗にしていく。


お姫様になったみたい…と、この時間に酔っていたいのに、わたしがメイクしてもらっているのを龍成は隣でガン見…。

居心地が悪いったらありゃしない。
< 135 / 436 >

この作品をシェア

pagetop