離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「大丈夫か?」


龍成に顔を覗かれはっとする。


「な、なにが?」

「だいぶ疲れた顔してるけど」

「大丈夫だよ!ドレスも脱いだしね!」

「もう少し休んでから行くか?」

「大丈夫だって!みんな待ってるだろうし」

「無理すんなよ」

「してないしてない!行こ行こ!」


龍成の腕を軽く引いて足取りを早める。


龍成って、前から思ってたけど人の体調の気遣いがわたしよりすごい。

こういうとこは尊敬する。


「きつくなったらすぐ俺に言えよ」

「わかったから!」


龍成に気を使われない為にもテンション上げて行かなきゃな!友達も待ってるし!


「明日朝早いんだし飲み過ぎるなよな」

「なんなのもう、さっきからお父さんみたい」
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