離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「俺はお前の保護者みたいなもんだからな」

「保護者って…。ていうか神田家側の親戚とか、それこそ会社関係の人たちの方には顔出さなくていいの?」


わたし達が今向かっているのは友達が主催の二次会。桜庭家側には友達を優先していいと言われていたから行くつもりはなかった。


でも神田家側は、そんなわけにはいかない気がするんだけど…。


「会社関係のやつらで二次会はねぇだろ。グループ会社の重役やら契約先のお偉いさんやらで盛り上がるかよ」

「じゃあ親戚は?」

「大丈夫だよ。つーか絶対行かねぇ」

「え、なんでそこ強調するの」

「行ったら抜け出せなくなること確定だ」

「え、そうなの?」

「だいたい、おっさんらが飲んでるとこに行ったってくそも楽しくねぇだろ」

「おっさんらって、龍成の親戚、若い子とか子供もいたじゃない」

「あれはたまに遊んでやってっからいいんだよ」

「あ、そうなの。龍成って子供と遊べるの?」


想像つかないんですが。
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