離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「お前さっきから愛想笑いばっかで聞いてんのかよ」

「あ?聞いてっから」


華乃と隣同士でいる中、俺は俺の仲間と、華乃は華乃の友達と分かれて話していた。


ほぼ聞いてなかったわ。どうしても華乃と友達の会話に耳がいっちまうんだよ。

あいつの交流関係、無知に等しいから気になるんだよな。


「あれだけ遊んでた龍成が結婚するんだぜ?俺らどうするよ」

「知らねぇよ」

「絶頂期は男の俺らでもドン引きするくらいだったよな」

「はは!確かにな!あれはなかったよな!」

「…うるせーな」


ほっとけっつーの。


「ヒモになってた時はすごかったわ」

「俺なんて龍成に泣かされた女友達の話を何度聞いてやったか」

「人妻が龍成のせいで離婚したとかなかったか?」

「おー、よく覚えてんな。元旦那が包丁持ってきた時には死ぬかと…ってここでする話じゃねぇだろ」
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