離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
なんてやつだよ、あれだけ言ったのに…。あいつの執念深さには感服するわ。

つーかそれもここでする話じゃなくねぇか?


「それでひかりどうしたの?」

「二次会ならいいんじゃない?って言っといた」

「え、じゃあここに来るかもしれないの?」


──は?!嘘だろ?!


「さすがに本気で来たら場違いすぎるでしょ。もし来たらわたしが追い返すわ」

「ひかりがいいって言ったんじゃないのよ」

「ちょっと最近の崇憲不憫でね。ま、そこまで馬鹿じゃないことを祈ってるわ」

「華乃も大変なやつに好かれちゃったね」

「でもある意味女冥利に尽きるんじゃないの?」

「なにがよ」

「前は追っかけてた男が今じゃ華乃を追っかけているんだもん。それも遊んでたくせにいきなり真面目になってさ!」

「華乃が変えたんだよ?」

「すごいじゃん。男をいい方向に変えるなんて、いい女じゃなきゃできないよ?」


──みんなしてべた褒めだな。

そりゃそうだよな。
< 164 / 436 >

この作品をシェア

pagetop