離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
特になんの魅力もない華乃に、俺も変えられたんだ。

……いい女なんだろうな、きっと。いや、俺の嫁なんだからいい女に決まってる。


本当にあいつが来やがったらこの前より手加減できなさそうだ。

あいつの身のためにも来ないことを祈る。


「…ていうかさ、褒めてくれて嬉しいと言えば嬉しいけど、結婚式の日になんで崇憲の話しなきゃなんないの。おかしいでしょうよ」


…さすが華乃ちゃん、よく言った。


「あはー!そうだよねー!」

「この話こそ場違いだったね!」

「ごめんごめん!てか龍成さんの友達紹介してよ!」

「なんならうちの旦那と龍成さん交換しようよ!」

「結婚したばっかだっての!」

「じゃあそのうちでもいいよ!待ってるから!」


ぶはっ、華乃の友達、色んな意味でウケるな。


「いくら待っても、わたしの旦那は誰にもあげません!」


──……。
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