離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
つーか、


「それよりお前は?熱、下がったのか?」


任せろとか言っておきながらこれって、信用性に欠けるな。

なにやってんだよ俺。
 

「まだ微熱だから完全には下がってないけど、さっきよりは体が軽いよ」


そう言いながら、毛布を被った華乃は俺の隣に座る。


「そっか。良かったな。あ、食欲は?」

「少し出てきたからゼリー食べたよ。ありがとうね」

「もう食べたのか?…悪いな」

「え?なにが?」

「全部面倒見るつもりだったのに」

「ゼリー食べるくらい自分でできるよ!」

「そういうことじゃなくて」

「あ、美味しそうな雑炊を発見したよ。あとで食べようかな。龍成が作ったの?」


……話聞かねぇで……。

可愛いことすんなっての。
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