離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「なんなの、そのわたしばっかり好きみたいな言い方。それは龍成の方でしょ?」

「んなこと当たり前だ」

「……」


ちくしょう、龍成が可愛すぎる。

こんなんでときめいちゃうってどんだけなのわたし!!


「だいたい、昨日の今日で戸籍に反映されてるのかよ、入籍」

「え?わかんない」


そういえばどうなんだろう。昨日区役所で聞けばよかったな。


「な?だから今日はどこも行かねぇ」

「どこにも行かないでなにするの」

「とりあえずいちゃつく」

「なんか女々しくない?男がいちゃつきたがるなんて」

「言ったな」

「え?──!」


くるっと龍成とわたしの位置が反転する。


龍成はわたしの上になると、意地悪そうに口角を上げた。
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