離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「女々しさの欠片もないくらい激しくしてやるからな」

「ちょ、ちょっと、さすがにわたし疲れてるんだけど」


眠気はないけど体がだるいわ。


「……やっぱり完治してなかったんじゃねぇか」

「そういうことじゃなくてね、あんた元気すぎ」

「どれだけ我慢してたと思ってんだ。まだまだ足りねぇ…って、病み上がりなんだよな、悪かった」


上になっていた龍成が隣に座り込む。


別にそれは大丈夫なのに。いっぱい休めたし気にしなくても……。


「龍成、わたし」

「俺、シャワー浴びるわ」

「あ、うん」


龍成は立ち上がり寝室を出ようとドアに手をかけ、なぜか立ち止まった。


「……風呂にする」 


あら、珍しい。


「あ、そう。じゃ、お湯沸かす…」

「一緒に」
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