離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】

「……どう思うって……。そうなんだとしか言えねぇな」

「……あ、そう」


男の人はこんなもんなのかな。でも龍成にとっては特に大事なことなんじゃないの？


「何をそんなに悩んでるんだよ」

「だって……」

「まぁな。とっくにできててもいいよな。あれだけ俺が中だ」

「黙れ」


なんなのこいつ！

人が悩んでるっていうのに飄々と……！


「んな怒るなよ。別にそこまで悩むことじゃないだろ。結婚して一年二年できないなんて普通にあることだし」

「それは……そうかもしれないけど……」


本音で言ってる？わたしに気を使ってるとかじゃない？


だって、もしわたしに子供ができなかったら……。


「……お前、もしかして麻友ちゃんのことでも考えてんのか？」

「……」

「まじか。ったく、お前はとことん馬鹿だな」


呆れたように大きくため息をつかれる。


呆れられるようなこと、した覚えはないんですが。