離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「お、今回は素直だな。前に行ったとこでいいか?」

「ううん。産婦人科」

「……さん?!」




───────




「どうだった?」


病院を出ると、車に寄りかかって待っていたらしい龍成が、わたしに気づき駆け寄る。


全く、どこまで心配性なんだか……。


「龍成……」

「なんだその顔、まさか何かの病気とか……」

「妊娠四週だって!」

「………は?」

「だから!妊娠してたの!わたし達の赤ちゃん!」

「………。」

「やっぱりつわりだったみたい。早い人はなるんだって。出血もほんの少しだから着床した時のだろうって。でもまだこーんなちっちゃいから、また二週間後確認しましょうって」

「………。」

「初期だから流産には気をつけないと。仕事どうしようかな。立ち仕事だし…って、聞いてる?」
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