離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】

龍成、ご立腹

「ねぇ、あれ桜庭華乃じゃない?」

「え、嘘」

「マジであのば華乃?」

「あといないでしょ」


ショッピングモールで華乃とデート中、少し離れて行動していたら、見知らぬギャル四人組の会話が耳に入る。


ば華乃って、華乃のことだよな?華乃を見ながら言ってやがる。


華乃は髪につける、なんだかよくわからないアクセサリーを夢中で見ていた。


こいつらの会話は聞こえてはいないはず。


……にしてもなんだこの女共。華乃の知り合いか?

結婚式には来てなかったよな?


「見るの中学以来だわ」

「中学の時とは全然違うね」

「なんて言うか、一応デビューはした的な?」

「でもやっぱり、ば華乃は頑張ってもば華乃だよね」

「あはー!わかるー!どうイメチェンしても元が元だからね!」
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