離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
華乃、初対面
「き、緊張する」
「は?緊張する相手じゃねぇだろ」
「するわ!会長なんでしょ?!」
「俺の祖父ちゃんだっつーの」
今二人で向かっているのは、龍成のお祖父さんが宿泊しているホテル。
お祖父さんと会うのは今回が初。お祖父さんは海外在住で、本当にたまにしか日本に帰ってこないらしい。
結婚式はお葬式が重なったみたいで祝電のみの出席だった。
わたしが妊娠したと聞いたお祖父さんは、時間の合間を縫って帰ってきてくれた。
それは嬉しい。嬉しいのだけど…。
あの神田グループの会長。そして龍成のお祖父さんと言うことは、龍成のお父さんのお父さん。
龍成のお父さんがあんなに威厳のある人だから、そのお父さんもまた然り……。
う、想像しただけで恐縮しちゃう。
「や、やっぱりわたし帰…」
「着いた」
「ぎゃ!」
こ、これまた超高級ホテル……!
入ることすらわたしにはおこがましい!
「早く降りろよ」
「ね、ねぇ、わたしそんなおめかししてないんだけど、ドレスコード引っかかるんじゃ」
「は?緊張する相手じゃねぇだろ」
「するわ!会長なんでしょ?!」
「俺の祖父ちゃんだっつーの」
今二人で向かっているのは、龍成のお祖父さんが宿泊しているホテル。
お祖父さんと会うのは今回が初。お祖父さんは海外在住で、本当にたまにしか日本に帰ってこないらしい。
結婚式はお葬式が重なったみたいで祝電のみの出席だった。
わたしが妊娠したと聞いたお祖父さんは、時間の合間を縫って帰ってきてくれた。
それは嬉しい。嬉しいのだけど…。
あの神田グループの会長。そして龍成のお祖父さんと言うことは、龍成のお父さんのお父さん。
龍成のお父さんがあんなに威厳のある人だから、そのお父さんもまた然り……。
う、想像しただけで恐縮しちゃう。
「や、やっぱりわたし帰…」
「着いた」
「ぎゃ!」
こ、これまた超高級ホテル……!
入ることすらわたしにはおこがましい!
「早く降りろよ」
「ね、ねぇ、わたしそんなおめかししてないんだけど、ドレスコード引っかかるんじゃ」