離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
え、そこ重要?


「例えお母さんがドレスを着ていても龍成的にはどうでもいいと思う」

「なんですって!」

「えへ」

「ふんっ!しっかりあんたのベッドまで龍成さんが運んでくれたんだから、お礼と謝罪、ちゃんとしなさいよ!」

「うわ…」


それは謝らなければ。


「嫁入り前だっていうのに捨てられちゃうわよ!ま、バツ二よりはマシかもね」

「失礼な!って、時間!いってきます!」

「気をつけなさいね!いってらっしゃい!」


大急ぎで歯を磨き家を出る。

車に乗り発進させ、運転しながら昨夜の出来事をどうにか思い出そうとする。


……だ、だめだ。

途中からバッサリ消えてる。


龍成と飲みに行った後らへんから、ほぼないに等しい。


お母さん、日にちが変わる直前に帰ってきたって言ってた。わたしと龍成が二軒目の飲み屋に行った時は十時くらいだから、飲んでから帰ったってことだよね?
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