離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
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昨日のことが気になりながら、ようやく仕事が終了。


急いで休憩室に行き携帯を見たけれど、龍成からの連絡はなし…。


怒ってるのかな?わたし、なにかやらかしちゃったのかな?


ああもう、わたしの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!


慌ただしく帰り支度を終え、店を出て車に乗る。


とにかく謝ろう。それが一番。よし。


携帯と向き合い、画面に龍成の番号を映し出す。


……でも、電話に出なかったら?龍成が電話に出なかったら、どうしよう。


仕事で忙しいのかもしれないけど、敢えてだとしたら。


考えていくうちに発信を押すのを躊躇ってしまう。
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