離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「──っ!!ってぇ……」

「──」


唇が重なりそうになる寸前、崇憲が衝撃で崩れ落ち、腰に手を当て膝をつく。

その衝撃はわたしにも伝わるような強さ。


一体何かと崇憲の後ろに目をやると、そこにいたのは


「…龍成?!」


な、なんで龍成が…。

それも怒りのオーラを纏わせているから、わたしまで怖いんですけど。


──もしかして、浮気してると思われた?!


「いい大人がこんな時間に外で騒いでんじゃねぇよ」


崇憲も振り返り、龍成の姿を確認する。


「な、なんでお前が……つーかマジでいてぇ…」


うん、今のはマジで痛そうだよ。未だに立てないくらいだもんね。
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