離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「俺の口から『愛』だなんて言葉が出てくること自体ありえねぇ。自分が気持ち悪ぃ。本気で妬くなんて初体験もいいとこだ。つーかあそこで間に合わなかったらと思うと腸煮えくり返るわ。俺とあいつとのタイミング、運命としか思えねぇ」
「ぶ。運命ってウケる」
もう涙は止まり、笑えるほど落ち着いていた。
「笑ってる場合か。…本当にしてねぇんだよな?」
龍成が眉をひそめてわたしの顔を見つめる。
「してないってば!」
思わず顔を背けた。目を合わせるのが恥ずかしい。
やばい、胸がぎゅっとする。
こんな時に愛情を感じるだなんて、自分に呆れるよ。
「とりあえず信じてやるか」
「なによとりあえずって。してないものはしてないもん」
「あ~そーですかー」
「龍成だって本当は浮気とか浮気とか浮気とかしてるんじゃないの」
「ぶ。運命ってウケる」
もう涙は止まり、笑えるほど落ち着いていた。
「笑ってる場合か。…本当にしてねぇんだよな?」
龍成が眉をひそめてわたしの顔を見つめる。
「してないってば!」
思わず顔を背けた。目を合わせるのが恥ずかしい。
やばい、胸がぎゅっとする。
こんな時に愛情を感じるだなんて、自分に呆れるよ。
「とりあえず信じてやるか」
「なによとりあえずって。してないものはしてないもん」
「あ~そーですかー」
「龍成だって本当は浮気とか浮気とか浮気とかしてるんじゃないの」