離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】

なんじゃそりゃ。


「うん、そうだな。俺から目を逸らしたら浮気だ」

「なにそれ、どういうこと？」

「お前は常に俺に夢中でいろ。俺から目を離すな。わかったな？」

「か、勝手すぎるでしょ」


どんだけだよ！あまりにひどくて開いた口が塞がらないわ。


「俺以外の男を男として見た時点で浮気だからな」

「ちょっと龍成さん、軽く束縛入ってますよ。だいたい、わたしにそう言うってことは龍成にも同じことが言えるんだからね」

「んなの百も承知だ。だから言ってんだよ。てか、どこからが浮気とか考えたこともなかったわ」


…ん？…てことは。


「龍成は常にわたしに夢中なの？」


てこと？だよね？


「……」

「な……いたっ！」


わたしがじっと見つめていたら、龍成がいきなりでこピンをしてきた。