『kiss me...。』

「もしかしてスキなヤツでもいるの?」


「いませんけど・・・」


「いませんけど?」


あたしは悩んだ。


「忘れさせてやるよ。」


「え?」


「さっき振られたって言ってたよな?
 どうせ、そいつの事だろ?」


あたしは何も言えなかった。
だって図星だから・・・。


「ほらな?俺が忘れさせてやる。」


「・・・」


「返事は?」


「じゃぁ・・・お願いします・・・」


心の中はスッキリしていなかったけど
幹斗さんの言葉を信じて見ようと思った。
辛いだけの恋はもういいよ・・・





< 12 / 133 >

この作品をシェア

pagetop