『kiss me...。』


多分、10ぐらい泣いたと思う・・・。
あたしが落ち着いてくると
幹斗が聞いてきた。


「でも、アイツの事忘れただろ?」


「え?」


「この3日間、俺の事をスゲェ考えたから泣いたんだろ?」


そう言えば
あたしはこの3日間
一回も直人の事を考えていない・・・。
と言うか
眼中に入っていなかった。


「もしかしてワザと・・・?」


「当たり前だろ?スキな女をほっとく男がどこにいるんだよ。」


「悪魔だ・・・。」


「恋は駆け引きが重要なんだよ。」


そう言うと
幹斗はキスをしてきた。
そして一度離すと

「スゲェ触れたかった・・・お前は俺だけのモノだからな・・・。」


と言ってもう一度キスをした。
さっきよりも
深い深いキスだった。



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