『kiss me...。』


目をあけると
幹斗の顔が目の前にあった。
あの後あたし達は
愛し合った・・・。
幸せに包まれると
とっても気持ちがよくて
眠くなるんだ・・・。
あたしはまだ
眠っている幹斗の頬に
そっと手を置いた。
すると・・・
幹斗の目から
一筋の汗がおちた。
いや、汗じゃなかった・・・。
涙だった・・・。


「幹斗・・・?」


ビックリして
小さな声で名前を呼ぶと
幹斗はおきた。


「ゆ、優・・・アレ?なんで俺泣いてんだ?」


幹斗は目をあけると
自分の涙をふきながら
ベットから出た・・・。
あたしはおもわず
大きな幹斗の背中に抱きついた。


「どうした?」


「ねぇ?幹斗の過去には何があったの・・・?」


あたしは涙を流した・・・。
幹斗は何か、抱えている・・・。
前からなんとなく疑っていた。
でもさっきの涙を見て
疑いから確信へと
変わったんだ・・・。


「優・・・泣くな・・・」


幹斗は優しくあたしの
頭をなでると
そっとキスをしてきた・・・。


「ごめんな・・・心配かけた。」


「ううん・・・。」



「分かった、話すよ・・・」


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